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【第39回】立ち飲み初飲み


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 今日は少し早く稽古を終え、自宅の駅についたのが10時半。買い置きのビールもないし、よしっ今日だ!行ってまいりました立ち飲みに。外から店内の様子をうかがうとお客さんは二人だけ。入ろうかなと思ったところで、一人帰り、あれ?もう閉店か?と思ったもののガラガラー。カウンターに埋もれそうなぐらい小柄な眼鏡のおばちゃんが、はいいらっしゃい、何します?笑顔で迎えてくれるもかなりの大陸訛りに戸惑いつつ、カウンターに並ぶホッピーの空き瓶につられるかのようにホッピー!するといきなり、○○知ってる?ととなりで飲んでるおじちゃんが話し掛けてくる。どうやらテレビで流れてるCM曲のバンド名らしい。いやぁと曖昧に答えると、そうだろうなもう35年前だもんなぁとの答え、あっ僕今年35なんですよ、なんて気軽に話し掛けられる訳もなく、こうやって話ながら飲むのかなぁと立ち飲みの洗礼を受けたような感じ。なんて思ってるまにホッピーが出てくる。焼酎は宝焼酎。するとおばちゃんが「あとは?」とやはり笑顔と訛り。つまみのことらしい、焼鳥は全部あるんですか?閉店間近だろうし一応確認。するとおばちゃんではなく、すかさずとなりで飲んでたおじちゃんが全部あるよと教えてくれる。じゃあと適当に焼鳥を注文しつつ、ジョッキにグビグビッとホッピーを注ぐ。テレビはCMが終り、なんか戦争の話題。

 そして焼鳥が出てくる。タレで注文したが、一口食べ、???微妙だぞ。食べたことない味。タレがあんかけっぽいような、少し酸味のある感じ。なんだぁこれはと思いつつ、ホッピーをグビグビッ。そして焼鳥もう一口。やはり摩訶不思議な焼鳥だこれは。おじちゃんは相変わらず微妙な感じで話し掛けてくる。僕達の共通点は何だと思う?戦後生まれだよ。ハハハ。

 ホッピー1杯と焼鳥3本、しめて670円。まぁそれにしてもホッピーってのはチビチビやるには飲みごたえあるよなぁ、ほんと経済的。おじちゃんがこりずにまた来てねと送ってくれる。はいまた来ますよ!だってメニューのハルピンギョーザってのがすごい気になるもの。とまぁこんな立ち飲み初体験でした。



写真=「松島屋」(駅前の立ち飲み)