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【第8回】近未来映画にはパスタが似合う?


 最近どうですか。僕はワークショップに行ったりしています。えっワークショップってなんだ?いえいえハローワークとは違いますよ。えぇ何か売ったりしてるわけでもありません。なんて言えばいいんですかね、芝居を上演するための稽古ではなく、演出家と役者がコミュニケーションをとりつつお互いを知る、勉強会みたいなものですかね。だから公演によっては本格的な稽古に入る前にワークショップをする場合もあります。で今やってるのはナイロンの新人のワークショップなんで、要は暇を持て余してる出来の悪い新人の為に、夏の公演に向けて少しでも勉強になるようにと、自分の癖を知ったり、感覚を磨いたりそんな感じです。

 それにしてもワークショップ、なんていい響きでしょう。「最近何してんの?」「今は何もしてないな、まぁワークショップ行ってるぐらいかな」「へぇ〜色々やってんだね」ねぇいいでしょう。ワークショップがなかったらもう、「最近何してんの?」「今は何もしてないな」会話終わっちゃうしね、かといってこれがバイトだと、「毎日バイトばっかりだよ」「大変だね〜」なんか暗〜い気持ちになっちゃいます。万歳!ワークショップ。

 と言いつつ別に毎日行ってるわけじゃないんで、あとはビデオ三昧。で「リターナー」も今さらながら観ました。宇宙生物に襲われ滅亡する人類を救うべく奮闘する金城武の得意料理がペペロンチーノで「ゆで加減が難しいんだ、アルデンテって言うんだぞ」みたいなウンチクを言うと、鈴木杏がその後も度々「またアルデンテ作ってな」とか言うもんだから、その度に金城武が甘い感じで苦笑いみたいな映画です。あと「COSMIC RESCUE」というV6映画も観たんですが、何で観たのかはさておき、こちらは宇宙でレスキュー活動する若者達の話で、三宅健だったかが月面基地のレストランで注文するのがズワイガニのクリームパスタ。やっぱりこういう近未来映画に似合うのはパスタなんですかね。



写真=「リターナー」(2002年東宝)

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